1年ほど前の話になりますが、ずっと気になっていた耳かきを、ついに作ってもらいました。
場所は東京・巣鴨の「とげぬき地蔵」境内。職人さんが耳の形に合わせて一本ずつ仕上げてくれる、世界にひとつだけの耳かきです。
実際の体験をもとに、訪問の流れや感想をまとめました。
テレビで見たあの日から、ずっと気になっていた耳かき
5年以上前、テレビ番組で女優さんが「一度使ったら手放せない」と紹介していた耳かきがありました。
それ以来ずっと気になっていたのですが、長年使っていた耳かきが壊れたのをきっかけに、「あの耳かきを作ってもらいに行こう」と思い立ちました。
オーダーメイドの耳かきを求めて、巣鴨へ

目的地は東京・巣鴨。「とげぬき地蔵」こと高岩寺の境内にある「原田商店」という耳かき専門の出店です。
こちらのお店では、昭和20年代から代々受け継がれる技術で耳かきを手作りしており、耳かき一筋の職人さんが常駐しています。
ただし不定休のため、ネットで事前に営業日をよく調べてから行きました。
耳の形を見てから仕上げる、オーダーメイドの耳かき
原田商店の耳かきは、厳選された竹を使って職人さんがその場で一本ずつ削って仕上げてくれます。
形は数種類あり、価格はおおよそ1,000〜3,000円。(2024年5月現在)
私は1,980円の耳かき(節あり)を選びました。左右の耳の形を実際に確認してもらい、その場で削ってもらいます。
所要時間は15〜20分ほど。私の前には1人お客さんがいたので、少し周囲を散策してから戻りました。
完成品を受け取る際、「巣鴨に寄られることがあれば、調整します」と声をかけてもらえたのが嬉しかったです。
人生初のオーダーメイド耳かき、使い心地に感動

使ってみてまず驚いたのは、持ちやすさ。節のある形状が手にしっくりきて、思い通りに動かせます。
そしてなにより、幼い頃から右耳を耳かきすると咳が出る体質だったのに、この耳かきを使ってから咳が出なくなったんです(※あくまで個人の体験です)。
「耳かきに2,000円は高い」と感じる方もいるかもしれませんが、私にとっては十分にそれ以上の価値を感じました。
耳かきの時間が、ちょっとした楽しみに
以上、長年気になっていた耳かきを、ようやく手に入れることができて大満足の一日でした。
この耳かきは単なる道具ではなく、「大切に使いたい」と思える存在です。
この耳かきを使うたび、この耳かきを求めて巣鴨に行ったことと、職人さんが手掛けた背景を思い出します。これからも丁寧に、大事に使っていこうと思います。
巣鴨に行く機会がある方は、ぜひ立ち寄ってみてください。