チラシ作りの基本

「視線誘導」って何?チラシレイアウトで意識すること

頭の中で情報が整理できたら、次はレイアウトを考えましょう。

情報整理って何ぞや?の方は、下記の記事をご覧ください。

最初が肝心!Wordでチラシを作る前に 「初めてチラシ作りを任されたけど、どうしよう」 「どんなふうに作ればいいの?」 いきなりWord(ワード)を開いて作業を始...

チラシは「パッと見て終わり」なんてことも多いので、いかに瞬時に情報を読み取ってもらうかが勝負です。

この記事では、4つの視線誘導パターンをお伝えします。

視線誘導とは

視線誘導とは、人の視線の流れを意図的にコントロールするために使われる手法のことです。

ユーザーに情報を認知させ、ユーザーの視線移動をサポートします。

重要な情報を読み飛ばされないよう、視線誘導を意識しましょう。

視線の動き「グーテンベルク・ダイヤグラム」

「グーテンベルク・ダイヤグラム」とは、同じ種類の情報が均等に配置されているときに、左上から右下に流れていく視線の動きをいいます。

視線は最初に「左上」にいき、「右上」「左下」をチラ見しながら、最後は「右下」にいきます。

一番最後に見たもの(=右下)を最も鮮明に覚えているので、
重要な情報は「左上」と「右下」に配置すると良いですね。

この法則は、Web媒体よりも紙媒体に当てはまります。

視線の動き「Z・F・Nの法則」

横書きの紙媒体向け「Zの法則」

ユーザーの視線がアルファベットの「Z」のように順に動くため「Zの法則」といいます。

チラシや雑誌など紙媒体の横組み文章に使われることが多いです。

Web媒体向け「Fの法則」

ユーザーの視線がアルファベットの「F」のように、上から下へ動くため「Fの法則」といいます。

主にWebサイトなど横組み文章に用いられています。

縦書きの紙媒体向け「Nの法則」

ユーザーの視線がアルファベットの「N」のようにと順に動くため「Nの法則」といいます。

新聞や小説など日本語で書かれた縦組み文章に適しています。

補足│チラシの置き場所も意識する 

ここまで、視線誘導についてお伝えしました。

しかし、一目でチラシ全体を見てもらえるとは限りません。

最後に「チラシがどのように置かれるのか」を想像してみましょう。

下の2つのチラシスタンドをご覧ください。

左のスタンドは、チラシ全体が一目で確認できますね。

右のスタンドは、チラシの上部しか確認できません。
この場合はできる限り、チラシの上部にタイトルや日付を持ってくるとユーザーの目に留まる確率が高くなります。

数あるチラシの中で、手に取ってもらえるようにチラシの置き場所も意識しておくことが大切です。

ユーザーの「目線の動き」を意識してデザインしよう

視線誘導のまとめ

グーテンベルク・ダイヤグラムは、視線が左上→右下に流れていく
Zの法則は、視線が左上→右上→左下→右下に流れていく
Fの法則は、視線が左上→右上→少し下がって左→右を繰り返す
Nの法則は、視線が右上→右下→左上→左下に流れていく

これらの手法はパワーポイントや資料作成など、さまざまなシーンで使えそうですね。

ユーザーの「視線の動き」を意識して、レイアウトしていきましょう。