チラシってどうやってワードで作ったらいいの?
初めてWordでチラシを作るあなたへ、
チラシの作り方を7つのステップに分けてまとめました。
見出しだけを読んでも、大まかな流れを把握できる内容となっています。
読む相手の気持ちに寄り添って読みやすい紙面を作りましょう。

Word(ワード)チラシの作り方
- 掲載する情報を整理する
- レイアウトは「視線誘導」で考える
- 文字や画像の配置は作りながら決めていく
- 色は同系色か同一トーンにまとめる
- 体裁(行間・余白・整列)を整える
- 必ず紙に出力して確認する
- 印刷の直前にも確認を
それでは、ひとつずつ解説します。
step1│掲載する情報を整理する

何のために、誰のために作るのか、
頭の中を「チラシ作りモード」にすることが大切です。
まずは、チラシに掲載する情報を集めましょう。

step2│大まかなレイアウトを考える

ただ自分の、かっこいい、おしゃれと思うデザインを目指すのではなく、
人間の自然な「視線」の動きに配慮してレイアウトを考えます。
これを「視線誘導(しせんゆうどう)」といいます。
- グーテンベルク・ダイアグラム
- 「Z・F・N」型
という視線の法則や、
●視線は「大」から「小」へ
●「数字」を順番に読んでいく
を意識して、紙面をレイアウトしましょう。

step3│文字や画像は作りながら配置する

step2で考えたレイアウトに沿って文字や画像、イラストなどを配置していきます。
作っていくうちにイメージが固まってきますので、最初は仮の位置でかまいません。
ワードの作業画面は広く使えるよう、レイアウト画面の余白は【狭い】がおすすめです。
「ページレイアウト」タブ→余白→狭い
文字を挿入する
チラシを作る場合、文字を好きに移動できる「テキストボックス」が便利です。
テキストボックスは後から編集をしやすくするために
1つの要素につき、1つ作ることをおすすめします。
見出しや本文に合わせて、書体や文字サイズも変えてみましょう。
画像や図形を挿入する
画像や図形を入れましょう。
画像やイラストの出所は必ず確認してください。
インターネットにアップされているからといって、何でも自由に使えるわけではありません。
素材サイトのイラストや画像を商用で使う場合は
商用利用が可能かどうか、利用規約を確認しましょう。
また、クレジット表記の指示があれば、クレジットを入れることも忘れずに。
step4│色は同系色か同一トーンでまとめる

単色ならまだしも、複数の色の組み合わせって難しいですね。
同系色か同じくらいのトーンでまとめると、全体に統一感が出ます。
- ベースカラー(大面積)
- アソートカラー(中面積)
- アクセントカラー(小面積)
身の回りのものや、配色サイトなども参考にするといいですね。
メイン画像がある場合、その画像から色を一部抜き出して「アクセントカラー」として見だし文字に使うと、全体的にまとまりやすいです。
step5│体裁を整える

最後に体裁を整えます。
この作業を怠ってしまうと、せっかく時間をかけて作ったチラシを隅々まで読んでもらえないかもしれません。
人によっては骨の折れる作業かもしれませんが面倒だと思わずに、全体を見ながら微調整する癖をつけましょう。
行間を詰める
文章をデフォルト(初期設定)のまま、入力していませんか?
適した行間に調整することで、どんな長文でも読みやすい文章になります。

余白を作る
画像やイラストで、むやみに余白を埋めようとしていませんか?
余白があることで、全体に余裕が出ます。
整列・ 揃える
個人的に「揃える」は、チラシ作りの中で最も重要な作業だと思います。例えば、
- 見出しと本文の頭を揃える
- 画像を同じ大きさ揃えてトリミングする
- ブロック枠を並行に並べる
「そんな細かいとこまで気づかないよー」と思うかもしれませんが、意外と「ズレ」は目に留まってしまうもの。
最後まで気を抜かずに仕上げたいですね。
step6│必ず紙に出力して確認する

いよいよ完成間近です。
必ず紙に出力して、直接、目で確認しましょう。
文字化け、レイアウトの崩れなどモニターでは気づかなかったことが、紙の確認で初めて気づくなんてこともあります。
可能であれば、複数の人に見てもらうこと。
自分では気づかなかった部分を指摘してくれるメリットがあります。
step7│印刷の直前にも確認を

いよいよ最後のステップです。
そのまま「印刷」ボタンをクリックするのは、ちょっと待ってください。
プリンターのプロパティを開いて、
用紙サイズ・給紙トレイ・カラー選択 などを確認しましょう。
とくに
フルカラーで印刷するか
モノクロ(グレースケール)で印刷するか
要チェックです。
間違って大量にカラー印刷してしまった……なんてことを防ぐためにも、常時モノクロ印刷できるよう設定にしておくこともおすすめです。
補足│データはこまめに保存しておく
データはこまめに保存をする癖をつけましょう。
チラシに画像やイラストを入れていくと、容量が大きくなり、それが原因で、突然データが消えてしまった、なんてこともあるからです。
作業日ごとに「名前をつけて保存」することをおすすめします。
また、背景の色を変える、レイアウトを変える、など
大きく仕様を変更したときも「名前をつけて保存」しておくことが望ましいです。
Wordだってオシャレなチラシは作れる!

だいぶ長くなりましたが、今回はWordで初めてチラシを作る方へ向けて、手順をご紹介しました。
「もうこんなの知ってるー!」って方もいらっしゃるかもしれませんね。
今の職場は、チラシやパンフレットなど広告物を制作をする業務があるにも関わらず、文章作成ソフトのWordしかありませんでした。
正直、チラシは、AdobeのIllustrator(イラストレーター)やPhotoshop(フォトショップ)で作るものだと思っていたので、そのようなグラフィックソフトが揃っていない環境がショックだったことを覚えています。
でも、ないものは仕方がない。使い慣れたWordを使って、グラフィックソフトに負けないチラシを作ることを目指してきました。決してチラシ作りに適したソフトではありません。
自由度が低く使いづらさは否めませんが、限りある機能でも見やすい、読みやすい印刷物は作れるのです。
Wordだって、おしゃれなチラシは作れます。
「えっコレ、Wordで作ったの?」
なんて言われたら、こっちのもんです(笑)ぜひ周囲を驚かせましょう^^
これからもWordのマニアックな小技をお伝えしていきますね。
